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7.16.2021

Nū Hou Hālau

 【 Lā Ho‘omana‘o – ③ 】

2009年9月、Kupuna Hula Festivalに出場するためハワイ島Konaに降り立ち、Haumāna達をHotelにチェックインさせ、すぐにその足でレンタカーをHiloに走らせた。
Uncleの静養している家に着いた時には、夕刻の7時を過ぎていた。

Poliと私の見舞いに、たいそう喜んだUncleが「あれ?この時期にどうしてハワイに来たのか?」と質問され、その返答に困っていると「あ〜そうか!!明日からKupuna Hula Festivalが始まるんだね!!」と悟られてしまった。(このKupuna Hula Festivalの創始者も、Uncle George Na'ope師だから・・・・。)

「あ〜僕も行きたい。そうだ、だれか僕をKonaまで連れて行ってくれる人を捜そう!!」とケータイを取り、何人かに電話をかけまくった。
だが、皆UncleがBedに寝て、しかもチューブにつながれているのを知っているので「あ〜仕事で忙しい」とか、明日は予定が入っていて・・・・・」とうまく断っているのが感じとれた。
ちょっとがっかりしている様子だったので、「私がお連れします」と言うと「お前はHaumāna達を練習させなさい。Kitchenにナースがいるから彼女に明日の朝一番のKona行きの便を予約させなさい」とおっしゃるから、キッチンテーブルの上のパソコンに向きあっているナースにその事を告げると、しぶい顔をして「満席ですと答えて下さい」と言われた。
仕方なくそれを伝えると、とってもガッカリした顔をなさるので、私は大きく話題をかえた。
私がUncleと話している間、すっかり肉がそげて細くなった足をPoliが一生懸命にさすっているのでした。
Uncleは私と話をしながらも、Poliに「ありがとうね。とってもよい気持ちだよ。」と礼をのべる事も忘れず、又ちょうどTVではHalloweenのコスチュームの宣伝をしていたので、「EKKO、Poli、君達はどんなコスチュームを着るの?」と質問されたから、オウム返しに「Uncleは?」と質問すると、「ウ〜ン今年はSkeletonにするよ!!(Skeletonはがいこつの事)」と笑いながら答えた。

この期におよんでジョークをおっしゃるから、Poliと私とUncleは声を出して思いっきり笑った。(が、私の心は泣いていた。Poliも同じだったと帰りの車中で言っていた)
時計が11時を回ったので、おいとまを告げるとUncleは私の手をしっかりと握って、「EKKO、ずっとHulaを続けてくれるね!!」とおっしゃるから「ハイ」としっかり答え、Poliにも同じ事を言った。
そして「帰りは絶対に海の道から帰るんだよ。山の道には魔物がいるからね!!」と忠告されたにもかかわらず、Waimeaでいつも通っている道をひとつまちがえただけで山の道に入っていて、何度も同じ「危険、道幅狭し」と書かれた看板を見て背中がぞくぞくしてきて、あ〜魔物に迷わされたのかなぁ〜と思っている私と裏腹にPoliは車窓を開け、「ワァ〜星がきれい!!Kumu見てごらん」と言っている。
「お願いだから怖いから窓しめて!!」と叫ぶ私に窓から身をのり出して、「あ〜下に海が見えるから、Uターンして降りていけば大丈夫」とのんきな声でPoliは答えた。
Poliの言う通り、少し道幅が出て来た所でUターンして無事にHotel に到着。Hotelもすっかり寝静まっていました。

 

次の日、朝から芝生の上で大会の踊りをひと通り練習して後、部屋に帰ると、電話にVoice Messageが入っていた。Uncleからだった。
「EKKO、今Hotelに着いた。Room No.は・・・・」と部屋番号を告げていたので、いそいでその部屋に向かってベルを鳴らしたが応答がなかったので、会場となるコンベンションセンターへ行ってみた。
すると車イスに座わり、ボンベから鼻へチューブの入ったUncle。そして車イスを押すナースの姿が目に入った。
「Uncle来てくれたのネ!!」と言ったら、「EKKOの応援をしてあげないと、死んでも死にきれない!!」と笑いながら言った。

私達の出場する日、会場の中で私とPoliに美しいMaile leiを下さり、judgeの居並ぶ横に車イスをセットし、私達のHulaを見て下さった。
その年は課題にそった曲を探すのが難しく、Uncleから習ったHulaではなく私が振付けしたHulaだったので、Uncleのjudgeが怖かったが、踊りを見て「僕も同じように振り付けたよ。good job!!EKKO!!」と言って下さったのが、今までで1番のUncleからのほめ言葉だった。

Uncleが見て下さったこの大会でKupunaは2位を受賞し、Uncleを大いに喜こばせたのだった。
そしてMusicianとしてボーカルを担当したPoliにも、最高の賛辞を下さった。
そして我々の愛すべき師匠、Uncle George Na'opeは10月26日に他界された。
私は彼の亡くなった事を知らせる電話を受けた後、すぐに髪をたばねハサミで切った。(この髪を棺に入れてもらおうと。)

彼の葬儀は2日間、Hiloの市民スタジアムで行なわれた。
不思議な事に、私とPoliがWorld Invitational Hula Festivalに出場するために(事前にKamehameha SchoolでKumu Hula Meetingがあるため、Haumāna達より一週間早くHonolulu入りするのが常だった。)
Hawaii入りした日が葬儀の初日だったのには驚いた。
Uncleは死んでも私達の懐事情を心配してくれたにちがいないのだった。だってHonoluluに着いてHilo行きの便に乗りかえ、初日の昼から丸2日間、参列する事が出来たのだから。(葬儀の詳細も以前ブログに書いたので割愛しよう。淋しすぎるから)


葬儀の後、Honolulu空港でPoliと二人でLe iを持ってHaumānaを迎え、大会に出場した。
正直の所、大会委員長のPaulieさんから「あなたのHālauのWahine達の出場はこれが最後よ。だって一度も賞を取れないのだもの。Poliは賞をとり続けているから良いけど!!」と言われたのと、木・金・土と3日間続く大会の初日の3番目の出場という事にひどくショックを受けていたから。
Uncleを亡くしたばかりの私に、この出来事は今までにない試練であった。

私はWahineに包みかくさずPaulieさんの言葉と、初日の3番目にステージに出ることは“何も期待されていない事”と伝え、“それならば思いっきり、Waikiki Shellのステージで踊ってみない? これが最後だと思えば、怖い事もないし、楽しい想い出を作れば良いのよ、思いっきりの笑顔でネ!!”

初日の3番目の‘AuanaのステージでWahine達は今までになく堂々と踊り、同日の9番目のステージでCombineに出場。
そして金曜日の3番目にCombineのKahiko、12番目にKāneの‘Auana、土曜日の11番目に WahineのKahikoで出場。
そうして土曜日のすべての演目が終わった後の結果発表。
驚いた!!何とWahineが優賞したのだった。

客席でHaumāna達はHālauのChantを胸をはって歌い、私とPoliとでPaulieさんから “Helen Desha Beamer Award"をいただいたのだった。
もちろん次の年からもWahineへの招待は続き、Combine(男女混合の部)でも賞を取っていったのです。
私達には常にUncle Georgeの加護があるのです。
24年のHālauで27回ものHawai'i参戦は昨年より続いているコロナ社会の中で、何とありがたい事だろうとつくづく感じます。

そして賞は12個いただき、そのうちの6個をAlaka‘iのPoliが獲得しています。
Uncleには先見の明があったからこそ、PoliをAlaka'iに任命したのでしょう。
Hālau Hula Kalākauaはこれからも前進します。
Uncle George Na‘ope師匠の伝承を守り続け、Ohanaを大切に楽しく学んでいきます。


●カヨちゃんがUncleの最後のHālau来訪の時の写真を、持ってきてくれました。
Uncleがウクレレを弾き歌って下さった写真もあり、Uncleのやさしい笑顔にいやされます。



●Uncleの写真集から

 



【 24周年の祝いのLei 】

●Ka Papa Maile me Ka Papa KoanuiはLei Chantをして、KāneもWahineも祝いのLeiをUncleやKuahuや私とPoliにも下さった。感謝!!


 



 
 


●KoKoをつけてのお稽古、素敵でしょう。



●ユイコさんはデンファーレのちがう作り方で、3本ものLeiを持ってきて下さった。
とても素敵なLeiに感謝!!








【 祝いのDonation 】

●イクコさんが金一封をOhana会へと寄付して下さった。
嬉しい事!!そしてありがたい事!!感謝致します。



【 Kamehameha王のCape 】

●お休みしている間にKickが製作していたのは、何と来年のHō'ike用のKamehamehaのCape。
製作するにあたって製図に時間がかかった、という素晴しい出来上り!!
サァー皆、このCapeを見たら来年のHō'ikeに希望が見えてきたでしょう。
やはりKickは、スーパーKickなのです!!






【 祝いのおやつ 】

●カヨちゃんは豆ごはんでお握りを作ってきたよ!!


●クミさんは紫のおまんじゅう!!


●イクコさんアーモンドロッカ!!


●Ka Papa Pikakeは皆で持ち寄って大Party??


●ユウコさんは手作りクッキィー!!


●ミチコさんはパイの実!!をいっぱいパイ!!



【 24周年を祝って 】

●Ka Papa PikakeはHālauの在籍年数の長いOhanaのくらす。
思いを込めてChantで入ってきます。


●そのChantに思いを込め、返答のChantをするのはPoliです。


●その様子を見守っていたビギナークラスのOhana達と一緒に、24周年”Ho‘omaika‘i!!”

長いようであっという間の24年。出来る事なら次は50周年を目指したいものです。
Master Kumu HulaのUncleに感謝と、Poliの支えと、Ohana達の協力に心から感謝致します。

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‘

Onipa‘a.

(Stand firm. )
Motto of Lili'uokalani.



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