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6.25.2021

Nū Hou Hālau

【 Kūkaniloko – ② 】


Kūkanilokoで出産をするために、妊婦の女王は家臣を連れ徒歩でKūKanilokoを目指します。
(出産間近の妊婦にとっては、とても良い運動になったと私は憶測します。とても理にかなっていて、改めてHawai'iの人達の英知に感心するばかり。ちなみに一般の人々は海の中で出産をする事もあったという事で、一度このブログでも海の中のちょうど腰かけられるような、石の写真をのせた事があります。)


Kūkanilokoに到着すると、自分にあった石を探し出産をします。
妊婦の出産を手伝うべく、女性のおつきの人達がその回りを囲い、最も地位の高い家臣がその後ろに立ち、諸々の家臣達は大きな輪を作って遠くに立ち並びます。
赤子の泣き声が聞こえたら、最もえらい家臣が手をあげます。
すると回りを囲む家臣達が、Pū=ほら貝をいっせいに吹き始めます。
そのほら貝の音は近隣一滞に鳴り響き、新しい王の誕生を告げたそうです。 

私はこの場でOhanaの皆にこの話をし、さらにこの地で産まれ、後に人々から愛される王になったKakuhihewa王とそのHulaの意味を話した。
そうすると不思議な事に靄(もや)が立ち込めてきた。Kukuipukaと同じ現象なのを感じた。
Kūkaniloの石達がLeiを捧げられ喜んでいるのだ。
サァーKakuhihewa王にHulaを奉納しよう!!



残念ながら踊っている写真はないのだ。私はHo'opa'aをし、Haumāna達は踊っているから。
しかし、もうひとつ不思議だったのは、ものすごく暑い日、まわりはさとうきび畑、そして赤土に照りかえす太陽 。Kūkanilokoに立っている木は、数本で太陽をさえぎってくれるわけでもないのに、その空間は涼しいのだった。だから‘uli‘uliを持ち、激しく動きまわるHulaを踊ったHaumāna達も汗をかいていないのだった。

明日は大会のステージの上で踊るこのHulaを、歌の中にも出てくるKa'ala山脈を見上げながら、踊れた事をきっと一生忘れないであろうと思った。
私は唄いながらKūwiliの笛が、宙をまっているイメージを想像していた。



さぁ〜帰ろう!!そろそろ影ぼうしが伸びてきたから。
Haumana達は今しがた踊ったHulaの興奮さめやらず、歩きながらも手を動かしていた。



ケイコさんもHappy Face!!ヤッた感!!

 

同行したミヤコさんも大感激して下さって、もちろん大会会場にも応援にいらして下さったのだった。



帰りの車の中の嬉しそうなPoli!!


1分後!!もう夢の中!!寝る子は育つっていうけど、変だなぁ〜。
Poli全然育ってないし!!


いよいよ大会のHula Kahikoの日、出場前にパチリ!!
私のKiheiもPoliの腰に巻いている布も、Kūkanilokoをイメージして皆で‘Ohekapalaして作りあげたものです。



Haumāna達も自分で‘Ohekapalaし、自分で縫いあげたPā'ūを着て、良い笑顔!!



さて、大会中は撮影が出来ないので、衣装作りをふり返る事にしましょう。
土、日のお仕事がお休みの日に出場するHaumānaは、集って衣装作りをしました。
さぁ始めるわよ〜。


役割り分担を決め、全員で長〜い長い布に‘Ohekapalaしていきます。



‘Ohekapala終了。
デザインはKūkanilokoの石や、Ka'ala山脈をイメージしています。


さてこれからは、その布を使ってPā'ūを縫いあげます。
ケイコさん楽しそう!!


エレナもピースマークをかかげ楽しそうに仕事しているけど、「コレ、マリコ。ジャマしないのよ!!」


まるで縫製工場のふんいきのHālau。(前の沢岻にあったHālau)


Poliがミナとマリコを監督中!!


アサコさんはいつでも明るい笑顔で楽しそうにしているけど、Poliは皆のヘルプをしているのだった。とても真剣に!!


“エ〜、ミナ、コレやり直し!!“とPoli!!ミナは"エへ〜"


サァ〜出来た!!どう?


Keolaはあともう少し、後ろでアサコさん"可愛いいでしょう!!”


出来た!! ケイコさんとKeola!! 素敵!!


エレナの足どうしちゃったの?大丈夫!!


かくして無事衣装が仕上りました。
大会に出場するにあたってはただHulaのお稽古をするだけではなく、そのHulaの事について学習し、衣装を作り、現地を訪れ深くそのHulaの背景を知った上でステージに立ちます。

書くと簡単なようですが、出場する皆のお稽古や衣装作りについやした日数は、大変なものがあります。
でも生涯残る素晴しい想い出になるはずです。

さて、石の事を書きましたが石には意志があるそうで、むやみに動かしたり、又、Kilaueaの石のようにPeleの石は絶対持って帰ってはいけないそうです。
Peleのいかりは特にこわいので!!



【 Hālauの新T-Shirts 】

ぴったりフィットする新デザインのT-シャツ!!
Sexyでしょう!!〇〇XXウフフ!!



【 NLの Puamelia 】

やっとNLのPuameliaが咲き出した。嬉しい!!
いよいよ夏がやってくるのネ!!



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Hāpai ke kuko,  hānau ka hewa.

(When covetousness is conceived, sin is born.)

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6.18.2021

Nū Hou Hālau

 【 Kūkaniloko – ① 】

先週のブログで取りあげた"Huna"の本をお借りした時、御住職のパートナーのサヤカさんからこんな質問があった。
"Kaneの石ってどこにあるのですか?”
私はこう答えた。
“ウ〜ンKaneの石の事は知らない。知っているのは"魔法石”と“Kūkanilokoの石”だけ”。
その時はまだお借りした本を読んでいなかったので、そう答えた。
だが I の本に、その答えがあったのだった。

Hawai'i島のPu'uhonua O Hōnaunauにそれが置かれていると書かれていたので、早速、サヤカさんに報告した所、まだ一度もハワイへ行った事がないとの事だった。私はすでにHōnaunauへは何度もHāumanaをつれ訪れた事があったが、その石には気づかなかった。

"Huna"の筆者はこの本の中で、Kaneの石は横たわって置かれているが、誇りたかくたてておくべきだと言っていた。
海との境い目の堀の側にその石の置かれている写真があったが、次回訪れる時には是非とも近くで見てこようと思った。
ということで、今週は石=Pohakuに焦点をあててみよう。

 

<魔法石>大会の度に訪れ、この石の事を書いているが通称"ワイキキの魔法石”。
16世紀にタヒチから来た4人のKahunaがその霊力を注ぎ込んだと言われているが、まさに願を叶えてくれる石で、我々が27回の大会に参加出来たのもこの石に"願かけ"をしたおかげだと思っている。
Waikikiの交番のそばにありますよ。 




< Kūkaniloko > 2010年より訪れているこの地は、オアフ島のちょうどおへその位置。Wahiawaにあります。
近くにはDel Monte Pineapple Variety GardenやDole Pineapple −Visitor Centerがあります。
Busのドライバーに"Birthstonesで降ろして”とお願いをしておけば、安心して車外の景色を楽しむことが出来ますが、残念な事に心ない人達がこの地を荒らしてしまったために、現在は中に入れないようになっていますので、どうぞこのブログの写真をよく見て下さいネ。

2010年に初めてこの地を訪れ、不思議なこの聖地に惹かれ、2011年にはこの地で産まれた"Kakuhihewa王"のHula KahikoでWorld Invitational Hula Festivalに臨むべく、大会前にこの地でこのHulaをKakuhihewa王に捧げるべく、Haumānaを連れHonoluluからCity Busに乗り込んだ。
その当時ハワイに在住していらしたミヤコさんにも声かけをして、一緒にお連れした。




ミヤコさんは大使夫人で、沖縄 → ハワイ→ 東京に家があり、沖縄にいらした時は週に2〜3回奥間からHālauまで4年間通い続け、Kupuna Hula Festivalにも出場経験のあるOhanaです。
ちょうど2011年にはHawai'iにいらしたので、”御一緒しませんか?”とお誘いしたら、喜んで同行して下さったのだった。
City BusでHonoluluから乗り込み、一度"Wahiawa行き"に乗りかえます。
Bus の中でも皆元気!!


と思いきや、Busにゆられているうちに眠くなってきたらしく大あくびに。



ウトウトする者続出なのでした。

 

やっとPoliの顔に笑みが出た頃、Bus Driverが着いた事を知らせてくれた。
みわたす限りのさとうきび畑に囲まれ、どこにも"ここがKūkanilokoだ"と示す看板はないのです。


道路(後ろに走っている車が見えるでしょう。)から赤土の道に向かって降りていきます。(回りはさとうきび畑)
すると大きな石があって、その前に小さな表示板があります。


これがその表示板。
“Kūkaniloko、ここはハワイの人々にとって聖なる史跡です。昔々王族達がここにきて赤ちゃんを産んだ場所です。ここで産まれた赤ちゃんは、必ずや高い地位の王になったそうです。どうぞ、この聖なる場所を敬り、石へのらくがきやコインを置くことをしないで下さい。”

と書いてありましたが、心ない人達が、この石の上に登りピースサインをする写真等がSNSで出回ったため、現在は入る事が出来なくなったのです。
私達はとてもLuckyな事にこの地を3度訪れ、奉納の儀を行う事が出来ました。


この赤土の道の両側はさとうきび畑で、後ろ側にはBusの通る道路と、その奥には建物らしき物がまばらで見えますが




前方にはKa'ala山脈が見えるのみ。



表示板のあった入り口から300〜400m歩いた場所に、石が見えてきます。
その石を見守るように木が数本植わっています。




そこには大小様々な形をした石があります。




Haumāna達はそれぞれに気になる石を探して、Leiを奉納します。



 ミナはこの石を選んだのネ!!




マリコは真中に穴のあいている石を選んでいました。


皆それぞれに、自分を呼んでいる石にLeiを捧げた。



Hawai'iの人もLeiを捧げていた。

紙面の関係上、今週はここまで!!来週に続きます!!
to be continued!!

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Ka‘a ka pōhaku.

(The stones roll. )
Thunder.


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