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7.10.2015

1年の成果が花開く日!! ホイケ!!

2015年6月28日(日) 
今回はホイケ当日の事をふりかえって書いてみた。

朝6時起床。外は快晴。ワァ~、すてきな一日になりそう。
ルンルンで庭を掃き清める。(ここ数年、大切な日にはまず庭を掃く事からスタートする事にしている。お坊さんがそうするように…)
次に禊ぎのつもりでバスタブにつかり“今日の成功を祈願”する。
体を清めたら、セレモニーに使用するAwa作りを始め、出来上がったAwaの最初の一杯をいただく。“すべてが順調にいきますように”と心の中で念じながら。



午前9時30分、てだこホール到着。
すでに大道具係の人達は、Tシャツにジーンズ姿、その上にエプロンをきりりとしめて、忙しそうに動き回っていた。
最後の飾りつけの点検をしたり、受け付け回りにも気を配っていた。 彼等の動き回る姿には頭が下がる。この広い会場全体をたった17人で飾りつけてくれたのだ。もちろん主となるステージの飾りつけの美しさといったら、言葉も出ない。素晴らしいのである。 18回目の重みを感じるが、私が教えたわけではなく、彼等は自らハワイの大会に出場するたびに、その大会会場の飾りつけや、泊まったホテルの花の飾り方をスケッチしたり、写真に撮って、“来年はこうしよう、ああしよう”と考えているのである。素晴らしいHaumānaである。 私は毎年テーマを決めて彼等に伝えるだけ。すると彼等は私の思い描いていた物より、数段上の物を作りあげるのである。 彼等なしにはホイケはありえないのだ。(しかも、この大変な作業のあとに、きれいにお化粧し衣装を着て、何事もなかったかのごとく出演者としてステージに立つのだ!! これって、すごくない?スーパーガール、スーパーウーマンの集団だと私は思っている。)ありがとう、大道具係さん!!

さて、私はHo'okupuを作るため自分の控え室に向う。
可愛いTinker-Bellの絵がはられているのは私の部屋。(こういう事をする係りの人も、よく心得ていらっしゃるのだ。私がTinker-Bell症候であることを!!)

Hāla'iが準備してくれた大ぶりのTiを使って2個のHo'okupu(貢ぎ物)を作る。沖縄で初めて行なうRoyal Court用だ。


それを小道具を置く場所に持っていくと、そこには各クラスから提出された招待客用の美しいLeiがすらりと並べられていた。実に美しい光景だった。




セレモニーを行う前、私とPoliとで会場全体と各クラスの控え室をお清めに回った。






大道具係りの人達とも正面玄関で輪になり“最後までケガのないように”と祈った。


午前11:30(セレモニー)
Haumāna全員とスタッフやミュージジャン一同が大きな輪になり、ホイケの成功を祈ってセレモニーを行った。
たくさんのチャントが詠唱され、気分が高揚した所で、Awa(鎮静作用がある)をいただき、全員で“Imua”をとなえたら、さぁ~始まるぞというギアが入った感じ!!
皆に“思いっきりステージを楽しんでネ”とだけ伝えた。
(きれいな衣装に身を包み、美しいLeiやKokoで飾りつけ、照明を浴びて、燦然と輝いてネ!!)










12:00(リハーサル開始)
前日に全通しのリハーサルを行ったので、今日は入退場と立ち位置の確認、音の調整、ナレーションのタイミングのみ。


14:00(記念撮影)
全員Auanaの衣装に着がえて美しいのに、私だけは最初にKahikoなのでNo make。(最も、私は毎度のことだけれど、お化粧道具をひとつも持ってきていなかったのだった。アハハハ!! 主役は皆だから、まぁいいかって自分で納得していたけど、あとで“お化粧もなしで髪も整えず!!”ってLokelani mamaにお叱りをうけました。
でも化粧がなくっても、またまたLei MakerタカコさんがKahiko用のLei po'oとAuana用のLei 'aiとKokoを2セット作って下さったので、なんとか助かりました。美しいLeiとKokoが少~しだけ私を見栄えよくしてくれました。
タカコさん、ありがとう。本当に美しいLei!!





16:00(会場)
すでに3時頃から、お客様が長い列を作っていたということで、受付係が整理券を発行したらしいのですが、それを発行したところで、またまた場内整理がうまくいかず、お客様に多大なご迷惑を
おかけしたようです。この場をかりて、皆様に陳謝致します。
来年はもっとスムーズにいく方法を考えますから、お許しくださいませ。

16:30(あと30分で幕はあがる)
お客様の様子はどうかしらと会場内を歩いてみると、もうぎっしりと席は埋まっていて、あちこちになつかしい顔が見受けられた。
私を呼ぶ声がしたら、そこへ走ってゆき談笑し、Ohanaの家族の顔を見つけたら、またまたそこへ行きごあいさつをし、遠くで手を振ってくれる方には大きく手を振り返した。
「毎年楽しみに来ています」と声をかけて下さる方も多く嬉しかった。
さぁ~、そろそろ楽屋に戻らなくては!!


17:00(予定通りの開幕)
今年のテーマは“Nā Ali'i”。
Nā Ali'iとは神々や首長や王様、あるいは人の上に立つ人達の総称だ。
そこで今年は18年間あたためてきた思い“Royal Court”(王族に謁見する儀)を沖縄で初めて行ってみる事にした。
出演者はもちろん全員Ohana、そしてOhanaの家族。
衣装はこのためにわざわざ作った訳ではなく、過去のホイケやハワイでの大会で使用した物。皆がそれを着れる体型を維持しているのには驚いた。
大道具がKahiliやロイヤルキルトをすでに作っていたので、王様の衣装や家来のマントをPoliが作ると、すぐに皇室のムードは整った。
幻想的なイメージを出すためドライアイスをため、幕があがるとそれが客席へと流れるようにしてもらった。
“あっ、今Pū(ほら貝)が鳴った。いよいよ緞帳があがる。うまくいきますように。”


P.S.
私はホイケの間中、ずっとステージに立っているので、(客観的に見ることが出来ないので)お客様の目に、あるいは耳にどう写っているかは把握出来ないが、幕間の落とした照明の中に静かに流れるノーズフルートの音に重なって流れるY.ヨシノさんのナレーションの声の素晴らしさに感動したり、Kane(男性)の戦いの踊りに合わせた効果音や煙の効果、また汽車の踊りの際の効果音(汽車が走っていくような音)と蒸気を吐いて通りすぎていくイメージを彷彿とさせるスモークがあちこちから立ちあがり、演じるHaumānaも、唄いを担当する私も、その世界に入り込み、思いっきり楽しんで演じる事が出来たという事は、ひとえに音響、照明、効果のプロのスタッフさん達の素晴らしい仕事の成果に他ならない。
感謝です。ステージをおおいに盛り上げて下さいました。
また名古屋から毎年、リハーサルと本番のホイケのために駆けつけてママのKapuameleと共に進行の音頭をとって下さるレイナも、スムーズな進行と機転をきかせ、マドカと一緒にステージに落ちた花や葉をモップがけしてくれたりで、大活躍!! レイナがいなきゃ、こんなスムーズなステージは出来ないよ~。レイナ、来年もよろしくお願いしま~す。(来年こそは私がヒコーキ代支払いま~す!! 彼女は自腹で毎年手伝ってくれているのでした。)
Ohanaが一致団結し、自分の出来るだけの協力をしてくれたおかげで、すべてがスムーズに進み、最後のHawai'i Alohaでは拍手が鳴りやまなかった。






御来場のお客様には今一度、感謝を致します。
Ohanaの皆は、楽しいホイケになったことでしょう。
さぁ、これから来年のホイケにむけて、またまた楽しいホイケにするためにお稽古にはげみましょう!!
立ち止まってはダメ! Imua!!



 'Ike 'ia e ka nui manu.

(Known by the many birds.)

Recognized by many people.



Ekko Ma'ema'ekapuaokahala Ota